#author("2026-09-23T14:38:07+00:00","default:admin","admin") #author("2026-09-23T14:39:21+00:00","default:admin","admin") *主な研究テーマ [#cb7803a9] 基本的にこれ!といった研究テーマは無く、良く言えば柔軟ですが悪く言えば軸が無くフラフラしてます。 なんとなくの方向性としては、これからの時代は「自分で使うもんは自分で作る時代」になってくると思うので、デジタルファブリケーション技術を中心に様々な課題を解決する、そんな研究室です。 研究者として致命的だと思うのですが、一つのことを突き詰めるより色んなことにいっちょ噛みしたいタイプです。 なんとなく「オモロイ!」と思えるようなことならなんでもやってみます! そのため、研究室にこもって独りで研究をするというよりは、色んな人と話しながら課題解決できる方法を共創することが向いてそうなので、共同研究したい方は是非。 **現在取り組んでいる研究 [#j3364dc1] *現在取り組んでいる研究 [#j3364dc1] **海洋ごみの認識AIと、海岸状況の見える化 [#t40ddfbe] ***どんな課題? [#md784bb0] 海岸清掃を効率よく進めるには、「どこに」「どのようなごみが」「どれくらい」あるのかを知る必要があります。 しかし、海岸は広く、漂着ごみの状況も天候や波の影響によって変化します。現地に行くまで状況が分からず、清掃場所や人員配置を決めにくいことが課題です。 **海洋ごみの認識AIの開発 [#t40ddfbe] 海洋汚染問題に対する取組みの一つとして,全国各地でボランティア団体などによる海岸清掃活動が行われている. ***何を研究している? [#k6552a0a] 海岸の画像からAIでごみを検出し、その種類や分布を把握する技術を研究しています。 ドローンによる空撮や地図上での可視化も組み合わせ、清掃に関わる人が海岸の状況を把握しやすい仕組みを目指しています。 しかし,海岸は広域に渡ることや気候によって刻一刻と状況が変化することから,漂着した海洋ごみの状況がわからないまま清掃活動を行うことが多く,海岸状況の把握が求められている. -画像認識AIによる海洋ごみの検出・分類 -ごみが集中している場所の地図上での可視化 -清掃活動の前後を比較するための記録・分析 -清掃団体や地域の人が活用しやすい情報の提示方法 各自治体では,海岸状況の調査結果等を公開し,海洋ごみが堆積しやすい地域の特定などを行っているが,半年間隔程度のサンプリング調査であり,海岸の状況把握のために利用することは難しい. ***これまでの取り組み [#daa3bae9] 海洋ごみの集中箇所の可視化に関する研究を進め、海岸清掃活動に伴うドローン空撮や、研究成果の展示・発表にも取り組んできました。 そのため,更新が容易かつ,海洋ごみの集中箇所を可視化する技術の開発が必要である. 本研究では,海洋ごみの組成と位置の検出を優先事項として,矩形枠による物体検出手法によって海洋ごみの集中箇所を可視化する. #ref(https://fujimotolab.com/image/umigomi.png,center,200x200) **地域鉄道・観光の魅力を伝えるVRと、需要を探るAI [#b5973910] ***どんな課題? [#q3417486] 地域鉄道や観光地には、その場所に行って初めて分かる魅力があります。 一方で、写真や文章だけでは体験の魅力が伝わりにくく、「どんな人が、何をきっかけに訪れたいと思うのか」も十分に把握できていません。 **のと鉄道観光列車を対象としたVR乗車体験システムの開発 [#b5973910] のと鉄道のと里山里海号は,世界農業遺産「能登の里山里海」を走る土日祝に運行している観光を目的とした列車である. ***何を研究している? [#o04e2823] 「魅力を体験として伝えること」と「人の関心や移動の需要を読み解くこと」の両面から研究しています。 旅行会社と連携した団体旅行客の利用と比較し,個人利用客の利用数は年々減少傾向にあり,個人客に向けた情報発信が課題になっている. VRを用いた研究では、のと鉄道の観光列車「のと里山里海号」を対象に、乗車を疑似体験できるシステムを開発しました。 評価では、記憶に残る情報提供や、観光列車の利用意向の向上に寄与する可能性が示唆されました。 これまで,パンフレットや動画などによるプロモーションを実施しているものの十分な効果を得られておらず,より臨場感があり,記憶に残る情報発信手段を検討する必要がある. また、大規模言語モデル(LLM)を用いた地域鉄道の潜在需要の抽出や、SNSを活用した観光需要の分析にも取り組んでいます。 観光客を呼び込むだけでなく、混雑の集中を避けながら地域を楽しんでもらうための情報活用を目指しています。 そこで本研究では,乗車の疑似体験による観光意欲の向上を目的としたVRシステムを開発した. -VRによる観光・乗車体験の設計と評価 -LLMを用いた地域鉄道の潜在需要の分析 -SNSを活用したインバウンド観光需要の予測・可視化 -オーバーツーリズム対策に向けた情報提供の検討 本システムの評価では,利用者の記憶に残る情報提供手段のひとつとなり,観光列車の利用意向の向上に寄与する可能性が示唆された. ***関連する研究課題 [#i1b4517b] [[科研費 基盤研究(C)「SNSを活用したオーバーツーリズム対策のインバウンド需要予測モデルの構築と可視化」>https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-26K15423/]] #ref(https://fujimotolab.com/image/noto.png,center,200x200) **市民参加型スマート農業の実現 [#a051b9fe] ***どんな課題? [#ne7264cf] 農業では、担い手の確保や作業負担の軽減、経験に基づく知識の継承が課題となっています。 一方、農業に関心があっても、経験のない人には「何をすればよいか」「いつ参加できるか」が分かりにくく、関わるきっかけが限られています。 ***何を研究している? [#tb5d2e7a] 専門家だけでなく、学生や地域の人も参加できる「市民参加型」の農業を目指しています。 センサーや画像を使って畑の状態を把握し、作業や生育の情報を共有することで、経験の異なる人が協力して圃場を運営できる仕組みを考えています。 農業分野では、担い手の減少・高齢化の進行等により労働力不足が深刻な問題となっており、依然として人手に頼る作業や熟練者でなければできない作業が多く、省力化、人手の確保、負担の軽減が重要な課題となっている。 -IoT機器を用いた圃場環境の計測 -画像や時系列データによる農作物の生育状況の把握 -現実の圃場の状態をデジタル空間に反映するデジタルツインの検討 -作業記録や栽培情報を共有する情報発信の仕組み -地域・企業と連携した、非農業系学生の農業への参加 本研究では、市民参加型の圃場運営技術を開発し、地域コミュニティを活性化させる持続可能なスマート農業の実現を目指す。 技術によって作業を自動化するだけでなく、「関わる人を増やす」「参加しやすくする」という視点を大切にしています。 そして、それらを踏まえた技術開発として、デジタルツイン構築のための計測技術の開発や、農作物の生育状況を時系列解析する技術の開発、情報発信プラットフォームの開発を実施する。 #ref(https://fujimotolab.com/image/nouen.png,center,400x300) **下水道DXと、管路ネットワークの見える化 [#h2e9502a] ***どんな課題? [#teed581f] 下水道を維持管理する現場には、設備の情報、点検結果、作業記録、そして担当者の経験など、さまざまな情報があります。 これらを業務に役立てるには、単に紙をデータ化するだけでなく、「何を記録すべきか」「どう結び付ければ判断に使えるか」を整理する必要があります。 **下水道DX推進のための業務分析・改善 [#h2e9502a] ***何を研究している? [#ha5491cc] 現場の業務を分析し、データの持ち方や活用方法を検討することで、業務改善や技術継承につながる仕組みづくりに取り組んでいます。 下水道に関する業務を分析し、データと情報の観点から、どのようなデータを保持すべきか・どうやってそれを情報に変換するのかを議論し、ノウハウを蓄積して技術を継承していく仕組みづくりに協力しています。 また、下水道管路網をネットワークとして捉え、その構造や流出特性を分析・可視化する研究を進めています。 複雑な管路網の特徴を分かりやすく表現し、現場での理解や議論に役立てることを目指しています。 また、デジタルファブリケーション技術やVRを活用したデータの表現などにも挑戦しています。 -業務分析に基づくデータ項目・データベースの設計 -ネットワーク分析による下水道管路網の構造把握 -管路網の形態と流出特性の分析 -デジタルファブリケーションやVRを用いたデータ表現 -現場のノウハウを共有するための教材・研修の検討 ***関連する成果 [#ecc2f4c0] -[[「ネットワーク分析を用いた下水道管路網の可視化に関する研究」>https://www.jstage.jst.go.jp/article/jswa/62/751/62_86/_article/-char/ja]] -「ネットワーク分析を用いた下水道管路網の形態と流出特性に関する研究」 #ref(https://fujimotolab.com/image/manhole.png,center,400x300) **デジタルものづくりとSTEAM教育 [#v8ae22bb] ***どんな課題? [#iada0ca7] 3Dプリンターや電子工作の道具が身近になっても、初めて使う人にとっては、アイデアを形にするまでにいくつもの壁があります。 操作方法を覚えるだけでなく、自分で考え、試し、失敗を直しながら作れるようになるには、どのような環境や支援が必要でしょうか。 ***何を研究・実践している? [#ybda3f0e] 3Dプリンター、レーザーカッター、マイコンなどを活用し、ものづくりを通じて学ぶ教材やワークショップを開発・実践しています。 学校や地域、企業と連携し、子どもから大人まで、自分のアイデアを試せる機会づくりに取り組んでいます。 -デジタルファブリケーションを学ぶ教材・ワークショップの開発 -電子工作やプログラミングを組み合わせた試作品づくり -身近な課題を題材にしたSTEAM教育 -初心者が利用しやすいものづくり拠点の構築・運営 -参加者の試行錯誤や学びを捉える評価方法の検討 ***これまでの取り組み [#o3b4ca39] ものづくりLabの設立・運営、Fablab構築に関する成果発表、地域でのSTEAM体験活動、3Dプリンターや電子工作のワークショップなどに取り組んできました。 「完成品を持ち帰って終わり」ではなく、「次は自分でこんなものを作ってみたい」と思える体験を目指しています。 **音やセンサーを使った、身近な状態の推定 [#g2b22a6a] ***どんな課題? [#r501f0a0] 人は、音や振動、手応えなどから、周囲の状態を感覚的に判断しています。 こうした感覚をデータとして捉えることで、経験の共有や、状態を客観的に把握する手助けができないかと考えています。 ***何を研究している? [#j7b05e3f] 具体的なテーマとして、スキーの滑走音から雪面の状態を推定する基礎的な研究に取り組んでいます。 滑走中の音にどのような特徴が含まれるのかを調べ、雪面状態との関係を検討しています。 ***関連する成果 [#ufc697de] [[FSS2026「滑走音に基づくスキー雪面状態推定の基礎検討」>https://soft-cr.org/fss/2026/program.html#entry-1C1]] *この研究室で取り組んでみたい人へ [#n8e8eaac] 最初からAIやプログラミング、電子工作が得意である必要はありません。 「こんなものを作ってみたい」「これ、もっと便利にならんかな」「なんでこうなるんやろ」と思える題材を見つけるところから始めます。 例えば、こんな問いが研究の入り口になります。 -海岸清掃の前に、ごみの多い場所を地図で確認できないか? -地域の魅力を、現地に行きたくなる体験として伝えられないか? -農業を知らない人でも、畑の様子を理解して作業に参加できないか? -複雑なデータを、触れる模型やVRで分かりやすくできないか? -初めて電子工作をする人が、自分で工夫したくなる教材を作れないか? -普段なんとなく聞いている音から、何かの状態を推定できないか? これらは研究テーマの例です。ここに書いていない題材でも、一緒に考えます。 大切なのは、「作ってみた」で終わらず、誰にとって何がよくなるのかを考え、実際に確かめてみることです。 *共同研究・連携について [#p729296c] 地域や企業の現場にある課題を、一緒に考えてくださる方を歓迎しています。 「こんなデータがあるけど使い道が分からない」「作りたいものはあるけど方法が分からない」「ものづくりを教育に取り入れたい」といった段階からでも、ご相談ください。 現場の話を聞き、小さく作って試しながら、研究としても実践としても面白いテーマを一緒に育てていければと思っています。